オラ・イェイロ "The Rose"について
The Rose
パナムジカ解説より
ノルウェー出身で世界的に活躍する作曲家ヤイロ(イェイロ)による 、ピアノと弦楽四重奏(オプション)と混声合唱のための作品。 イギリスの女性詩人クリスティーナ・ロセッティの耽美な詩を12/8 拍子にのせて流麗に歌いあげます。主にソプラノとアルトで歌いか わすメロディーの美しさ、男声のハーモニーの包容力、絶え間なく 流れていくピアノのアルペジオの浮遊感、それぞれがそれぞれを引 き立てあっています。 ピアノ伴奏だけでも演奏できますが、できれば弦楽四重奏も加えて 演奏されることをお勧めします。なお、ピアノ&弦楽四重奏版のフ ルスコアおよびパート譜は別途お求めいただけますのでご希望の方 はお申し付けください。
*****************
The lily has a smooth stalk,
Will never hurt your hand;
But the rose upon her brier
Is lady of the land
ユリは なめらかなくきを もっていて
けっして てを きずつけない
でも いちばんうえの バラは
だいちの きふじん
There’s sweetness in an apple tree
And profit in the corn;
But lady of all beauty
I’s a rose upon a thorn
リンゴのきには あまいかおりがあり
こむぎは りえきをうむ
でも いちばんうつくしい きふじんは
とげのうえの バラ
When with moss and honey
She tips her bending brier,
And half unfolds her glowing heart,
She sets the world on fire.
まがっている いばらに
こけと みつが つき
かがやくむねを はんぶん ひろげるとき
バラは せかいを もやす
*******************
歌詞は、イギリスの詩人,クリスティーナ・ジョージナ・ロセッティ (Christina Georgina Rossetti, 1830/12/5 – 1894/12/29)の 1872年に出版された童謡集
“SING‐SONG A NURSERY‐RHYME BOOK” の121作品の中の1編
日本語訳は、 文芸社 (2002/05) クリスティーナ・ロセッティ詩集/ 安藤幸江( 訳)より
挿絵: アーサー・ヒューズ
************************
詩の最後の連
かがやくむねを はんぶん ひろげるとき
バラは せかいを もやす
これはどういう意味でしょう?
*************
①出版された1872年頃イギリスの庭で咲いていたバラはどんなバラか?
現代の花屋さんで見られるモダンローズではないと思う。
アーサー・ヒューズの挿絵がモノクロなので オールドローズの図鑑で探してみた。
ヴィクトル・ヴェルディエ
VICTOR VERDIER(1859:フランソワ・ラシャルム) というのが絵に一番近いと思う。
②クリスティナ・ロセッテイの兄
ダンテ・ガブリエル・ロセッティ(1863-68年頃)の作品
『ヴェヌス・ヴェルティコルディア(心変わりを誘うヴィーナス)』
クリスティナ・ロセッテイは、この絵に影響を受けなかったか?
③ヴィクトリア朝中期のイギリスは、女性達の家庭観、社会観も大きく変容し、
社会の様々な面における男性との平等を求める声がたかまりつつあった。
このような状況下にあって、クリスティーナは、何を考え、何を真に求めていたのだろう。
なんで
バラは せかいを もやす
のだろう
ノルウェー出身で世界的に活躍する作曲家ヤイロ(イェイロ)による 、ピアノと弦楽四重奏(オプション)と混声合唱のための作品。 イギリスの女性詩人クリスティーナ・ロセッティの耽美な詩を12/8 拍子にのせて流麗に歌いあげます。主にソプラノとアルトで歌いか わすメロディーの美しさ、男声のハーモニーの包容力、絶え間なく 流れていくピアノのアルペジオの浮遊感、それぞれがそれぞれを引 き立てあっています。 ピアノ伴奏だけでも演奏できますが、できれば弦楽四重奏も加えて 演奏されることをお勧めします。なお、ピアノ&弦楽四重奏版のフ ルスコアおよびパート譜は別途お求めいただけますのでご希望の方 はお申し付けください。
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The lily has a smooth stalk,
Will never hurt your hand;
But the rose upon her brier
Is lady of the land
ユリは なめらかなくきを もっていて
けっして てを きずつけない
でも いちばんうえの バラは
だいちの きふじん
There’s sweetness in an apple tree
And profit in the corn;
But lady of all beauty
I’s a rose upon a thorn
リンゴのきには あまいかおりがあり
こむぎは りえきをうむ
でも いちばんうつくしい きふじんは
とげのうえの バラ
When with moss and honey
She tips her bending brier,
And half unfolds her glowing heart,
She sets the world on fire.
まがっている いばらに
こけと みつが つき
かがやくむねを はんぶん ひろげるとき
バラは せかいを もやす
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歌詞は、イギリスの詩人,クリスティーナ・ジョージナ・ロセッティ (Christina Georgina Rossetti, 1830/12/5 – 1894/12/29)の 1872年に出版された童謡集

“SING‐SONG A NURSERY‐RHYME BOOK” の121作品の中の1編
日本語訳は、 文芸社 (2002/05) クリスティーナ・ロセッティ詩集/ 安藤幸江( 訳)より
挿絵: アーサー・ヒューズ

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詩の最後の連
かがやくむねを はんぶん ひろげるとき
バラは せかいを もやす
これはどういう意味でしょう?
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①出版された1872年頃イギリスの庭で咲いていたバラはどんなバラか?

現代の花屋さんで見られるモダンローズではないと思う。
アーサー・ヒューズの挿絵がモノクロなので オールドローズの図鑑で探してみた。

ヴィクトル・ヴェルディエ
VICTOR VERDIER(1859:フランソワ・ラシャルム) というのが絵に一番近いと思う。
②クリスティナ・ロセッテイの兄
ダンテ・ガブリエル・ロセッティ(1863-68年頃)の作品
『ヴェヌス・ヴェルティコルディア(心変わりを誘うヴィーナス)』

クリスティナ・ロセッテイは、この絵に影響を受けなかったか?
③ヴィクトリア朝中期のイギリスは、女性達の家庭観、社会観も大きく変容し、
社会の様々な面における男性との平等を求める声がたかまりつつあった。
このような状況下にあって、クリスティーナは、何を考え、何を真に求めていたのだろう。
なんで
バラは せかいを もやす
のだろう